Maru

London: Gollancz, New York: MacCall1971, London: Heinemann 1972




ツワナ人が人口のほとんどを占めるボツワナ社会の中で、
奴隷として使用されるなど差別を受けるマサルワ
(当時使用されていた「ブッシュマン」のツワナ語での別称である。)の人々。
学校を経営する英国の女性宣教師に拾われ、
彼女の元で育ったマーガレットMargaretは、そのマサルワのひとりである。
女性宣教師の「遺伝ではなく環境がすべてだ。」の心理を証明する実験として、
マサルワであるマーガレットは、ツワナ社会の「マサルワは何も考えない馬鹿だ。」
という偏見を覆すため、一流の教育を受けディレペ村で教壇に立つ。
やがて聡明な彼女に影響された人々の戸惑いの中、
村の時期主張候補であるまるMaruとその友人モレカMolekaは彼女を愛してしまう。
当時、ボツワナの中で実際にあったツワナ人による
「ブッシュマン」に対する差別意識をあからさまに描いたセンセーショナルな作品である。



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